「コンセルバトリオ(公立音楽舞踊学校)で勉強しました。卒業してからは.ラファエル・アマルゴやホアキン・コルテス、ゴジョ・モンテーロのカンパニーで踊りました。そのあとガデス舞踊団に入ったので少しの期間だけでしたが。ガデス財団による新生舞踊団には最初から参加しています」
一方、美しいラウレンシアに恋をする村の若者、フロンドーソを踊るのはアンヘル・ヒル。《アンダルシアの嵐》上演のためのオーディションで、芸術監督ステラ・アラウソに見いだされた注目の新星です。
「僕もマドリード出身です。コンセルバトリオを卒業してからはマリア・パヘス舞踊団や(現在スペイン国立バレエ団監督をつとめる)ホセ・アントニオ監督のアンダルシア舞踊団で踊り、《三角帽子》や《カフェ・デ・チニータス》などに出演しました。」
《アンダルシアの嵐》はお二人にとって難しい作品でしょうか。
クリスティーナ(以下:C) 「そうですね。難しいというよりも違うんです。役を演じることが必要ですから。幕が開いたときから最後まで役になりきらなくてはならいんです。(物語の展開によって)おきる事件にあわせて、動いていかなくてはなりません」
アンヘル(以下:A) 「ただ踊るだけではなくて演技が求められるんです。歌ったりもしますし」
ミュージカルのようですね
「そうですね。ミュージカル的な要素もあるといえるかもしれません」

クリスティーナさんはすでに3年間、《血の婚礼》を踊っていますから、そういった作品にもなれていらっしゃるかと思いますが
C「ええ、でも二つの作品はまったくちがうんです。《血の婚礼》はより演劇的要素が強いですが、《アンダルシアの嵐》では、よりたくさんの要素があるんです。幸福、喜び、悲劇、と物語の中にもいろいろな感情をみせていきますしね。踊っていてもまったくちがう感じですね」
アンヘルさんは演技の経験は…
A「ええ、ぼくも演技の経験もあります。でも、これはまったく違います。言葉でいうのは難しいんですが、より“作品”的とでもいうのでしょうか。もうすでに完成されている作品ですから、自分がなにかあたらしいものを創造していくというのではなく、作品を、アントニオ・ガデスがつくりあげたものを尊重していかなくてはならないんです」
C「ある意味、制限されている、と、いえるかもしれません。とくに、初演するにあたってはそうですね。できたものをなぞっていくことからはじめなくてはいけないわけです。何度も上演していくにつれて、より自分のものとなっていくことと思うのですが」
それはたいへんそうですね。振付だけではなく演技に歌…
C「ええ、そうなんです」
どのように稽古をしてきたのでしょうか
C「ステラが私たちに振付をしてくれました。それと同時にビデオもみて学びます。ビデオもいくつか違うときに収録したものをみるんです。そして実際に振付けていって」
A「たくさん稽古をするわけです。ほんとうにたくさん! 踊るだけでなく演技もありますしね。それに僕たち二人は恋人たちの役で、一緒に踊るシーンもたくさんありますけれど、お互いのこともまったく知らなかったわけです。二人のシーンがきちんとできるようになるために、二人の愛が、観客にとって本物にみえるようになるために、お互いを知ることも必要でした。はじめていっしょに踊ったわけですから、何度も何度も練習しなくてはなりません」
Photo:Javier del Real ©
text by 志風恭子
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